世界の植物を知ろう!世界の国花・国樹〜ヨーロッパ編〜

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 桜が咲いたと思ったらあっという間に散っていき、ツツジやシャクナゲ、フジが開花するさまに季節の移ろいを感じる今日この頃。

しかしいま春真っ盛りの日本ははっきりと四季を感じれる気候帯ですが、世界には四季がない地域ももちろん存在します。

そんな未知な環境の世界の国々にはどんな花が咲いてどんな木が生えているのか、前々から気になっていたわけですが、今回からちょっとしたシリーズものとして記事にしていこうと思います。

まずはガーデニングに馴染みの深いヨーロッパから。

各国々の国花や国樹になっているものの中で、日本ではあまり見られない珍しいものを中心に紹介していきます。

 

 チョウノスケソウ

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出典:チョウノスケソウ – Wikipedia

  • 学名・・・Dryas octopetala
  • 属名・・・バラ科チョウノスケソウ属
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・・常緑小低木

 アイスランドの国樹。

高山の岩場に自生し這うように成長する匍匐性の小低木で、可愛らしい白い花を咲かせます。

小さな葉も特徴的で、丸い鋸歯とくっきりとした葉脈がアクセサリーのように見えます。

日本でも南アルプス以北の高山帯に自生しています。

 ヨーロッパナラ

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出典:ヨーロッパナラ – Wikipedia

  • 学名・・・Quercus robur
  • 属名・・・ブナ科コナラ属
  • 別名・・・オーク
  • タイプ・・・落葉広葉樹

 アルバニアの国樹。

ブナ科コナラ属の代表的な樹木で、樹高は40mに及ぶものもあります。

長命であることも知られ、リトアニアには最古といわれる樹齢1500年のオークが存在します。

大きく切れ込んだ葉が特徴的で、心材は家具や内装に利用されています。

 エーデルワイス

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  • 学名・・・Leontopodium alpinum
  • 属名・・・キク科ウスユキソウ属
  • 別名・・・セイヨウウスユキソウ
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・・落葉広葉樹

 オーストリア、スイスなどの国花。

ヨーロッパアルプスの高山帯の岩場に自生しています。

地上部が白い綿毛に覆われ、その純白の姿ゆえに純潔の象徴として様々なもののタイトルになっています。

庭においてはロックガーデンなどによく植栽されています。

 スミミザクラ

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出典:http://inatimy.blog.so-net.ne.jp/_pages/user/iphone/article?name=2012-04-04

  • 学名・・・Prunus cerasus
  • 属名・・・バラ科サクラ属
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・・落葉広葉樹

 ウクライナの国樹。

サクラが国樹なのは日本だけじゃありませんでした。

漢字で書くと酢実実桜。名前の通り実がとても酸っぱい桜で、生食には向いていないそうです。シロップやジュース、調理用として利用されています。

きれいな白いサクラの花を咲かせます。

 アカンサス

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  • 学名・・・Acanthus mollis
  • 属名・・・キツネノマゴ科ハアザミ属
  • 別名・・・ハアザミ
  • 花色・・・白、赤色
  • タイプ・・・常緑多年草

 ギリシャの国花。

晩春から初夏にかけて高さ2m程の花茎を伸ばし、筒状の花を咲かせます。

葉はアザミに似て大きく深い切れ込みがあり、デザインとして円柱などの建造物や絨毯などの意匠によく使われています。

 

 アルペンローゼ

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出典:アルペンローゼ – Wikipedia

  • 学名・・・Rhododendron ferrugineum
  • 属名・・・ツツジ科ツツジ属
  • 別名・・・スノウローズ
  • 花色・・・ピンク、赤
  • タイプ・・・常緑性低木

 スイスの国樹。

バラの仲間ではなくツツジの仲間で、アルプス山脈などの高山帯に自生しています。

釣鐘上の花を球状に咲かせます。

 セイヨウトネリコ

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  • 学名・・・Fraxinus excelsior
  • 属名・・・モクセイ科トネリコ属
  • 花色・・・淡紫色
  • タイプ・・・落葉広葉樹

 スウェーデンの国樹。

日本に広く流通するシマトネリコは常緑樹扱いされることが多いですが、本種は落葉樹です。

ヨーロッパに広く自生する樹木で、樹高は25〜30m程になります。

回復力が強いため、木材として使われてきました。

 セイヨウスモモ

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  • 学名・・・Prunus domestica
  • 属名・・・バラ科サクラ属
  • 花色・・・白
  • タイプ・・・落葉広葉樹

 セルビアの国樹。

ヨーロッパで最も多く栽培されているプラム類で、プルーンはほとんど本種から作られています。

日本では開花時期が梅雨と重なり、栽培に不向きなため東北地方で少数しか栽培されていません。

 ギョリュウモドキ

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  • 学名・・・Calluna vulgaris
  • 属名・・・ツツジ科カルーナ属
  • 別名・・・カルーナ・ブルガリス
  • 花色・・・白、ピンク、紫
  • タイプ・・・常緑性小低木

  ノルウェーの国樹。

同じツツジ科のエリカと草姿が似ているため混同されがちですが、ギョリュウモドキは一属一種の別種です。

日本でも流通していて、花期には株全体が花で覆われ見事です。

 マドンナリリー

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出典:テッポウユリ – Wikipedia

  • 学名・・・Lilium candidum
  • 属名・・・ユリ科ユリ属
  • 別名・・・ニワシロユリ
  • 花色・・・白
  • タイプ・・・多年生球根

 バチカン市国の国花。

白いラッパ状の大輪を咲かせます。

テッポウユリと似ていますが、花弁の長さが短めで葉が細いのが特徴です。

 アマ

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  • 学名・・・Linum usitatissimum
  • 属名・・・アマ科アマ属
  • 別名・・・一年亜麻、アカゴマ
  • 花色・・・白
  • タイプ・・・一年草

 ベラルーシの国花。

大麻より柔らかく強靭な高級繊維として知られ、大航海時代には船の帆に使われていました。

伸ばした茎の先端に青紫色の花をいくつか咲かせます。

日本では北海道で栽培されています。

 コルクガシ

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  • 学名・・・Quercus suber
  • 属名・・・ブナ科コナラ属
  • 別名・・・コルクオーク
  • タイプ・・・常緑高木

 ポルトガルの国樹。

コルクの生産に使われ、樹高は18m程に達します。

幹の表面に10cm以上ものコルク層が生じ、触ると弾力があります。

 

 以上、ほんの少しですがヨーロッパのポピュラーな草木を紹介してみました。

文化的に関わりの深い植物もあって、やはり植物は生活に欠かすことのできない存在なのですね。

次回はアフリカの国花・国樹を紹介していこうと思います。

 

記事・・・飛田亮

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【5/1〜5/5】GW休業のお知らせ

誠に勝手ながら5/1〜5/5までGardenPorterはお休みとさせていただきます。

それに際して次回の新着商品入荷は5/12となります。

ブログはGW中も更新していきますのでよろしくお願いいたします。

記事・・・飛田亮

 

☆新商品入荷☆色鮮やかな花を長く楽しめる山野草「シキザキヤマブキソウ」など

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・フウリンオダマキ

・白花フウリンオダマキ

・ミヤマオダマキ

・オトメフウリンオダマキ

・オオバナオトメフウリンオダマキ

・四季咲きヤマブキソウ

・ユキモチソウ

の計7点の草花たちです。

今回はこの中から四季咲きヤマブキソウとフウリンオダマキについて紹介していきます。

 シキザキヤマブキソウについて

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  • 学名・・・Chelidonium japonicum
  • 属名・・・ケシ科クサノオウ属
  • 別名・・・クサヤマブキ
  • 花色・・・黄色
  • 花期・・・4〜10月
  • タイプ・・・多年生宿根草

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ガーデニング初心者必見!下草におすすめの植物25種〜後編〜

前回に引き続き、初心者にもおすすめの下草残り12種を紹介していきます。

後半は特に洋風のお庭に合う下草を選んでみました。

↓前回の記事↓

セキショウ

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  • 学名・・・Acorus gramineus
  • 属名・・・ショウブ科ショウブ属
  • 花色・・・淡黄色
  • 花期・・・5〜7月
  • タイプ・・・常緑性多年草

ショウブの仲間なので水辺を好み、日当たりは半日陰で元気に育ちます。

水はけがよくない庭でもグラウンドカバーとして利用できますが、少し増えるスピードが遅いので株分けして増やすといいです。

 シラン

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  • 学名・・・Bletilla striata
  • 属名・・・ラン科シラン属
  • 花色・・・赤紫色、白色
  • 花期・・・5〜6月
  • タイプ・・・多年生宿根草

ランの中でも比較的簡単に栽培される、最も人となじみの深いランの一つです。

冬を迎えると地上部が枯れますが、春になると新芽がでてきて、初夏に赤紫色の花を咲かせます。

ランと聞くと栽培が難しそうですが、夏の日差しで少々葉焼けしてもビクともせず、繁殖力も旺盛な丈夫なランです。

キチジョウソウ

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  • 学名・・・Reineckea carnea
  • 属名・・・ユリ科キチジョウソウ属
  • 花色・・・淡紫色
  • 花期・・・10〜11月
  • タイプ・・・常緑性多年草

草丈30cm程で、秋になると淡紫色の花を穂状に咲かせます。

やや湿った半日陰の環境を好み、耐寒性・耐陰性のある丈夫な性質でグラウンドカバーにも向いています。

トクサ

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  • 学名・・・Equisetum hyemale
  • 属名・・・トクサ科トクサ属
  • タイプ・・・常緑性多年草

まるで小さな竹のような姿のスギナ(ツクシ)の仲間です。

地下茎で広がり直立して増えていきます。

半日陰のやや湿った環境を好みます。

ユキノシタ

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出典:http://www.kumanokodocenter.com/system/media/2/20070330-070325-1.jpg

  • 学名・・・Saxifraga stolonifera
  • 属名・・・ユキノシタ科ユキノシタ属
  • 花色・・・白、ピンク
  • 花期・・・5〜7月
  • タイプ・・・常緑性多年草

半日陰〜明るい日陰の湿った土壌を好む下草です。

耐陰性・耐寒性が強く、根元から匍匐糸を伸ばし横へ這うように広がっていきます。

様々な品種があり斑模様がそれぞれ違います。

ヒューケラ(ツボサンゴ)

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  • 学名・・・Heuchera
  • 属名・・・ユキノシタ科ツボサンゴ属
  • 花色・・・白、朱色
  • 花期・・・5〜6月
  • タイプ・・・常緑性多年草

カラーリーフプランツとして人気で、品種によって様々な色や模様を楽しめます。

耐陰性・耐寒性はありますが夏場の暑さが苦手なので、夏季は半日陰〜明るい日陰で管理します。

クリスマスローズ

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  • 学名・・・Helleborus
  • 属名・・・キンポウゲ科ヘレボルス属
  • 花色・・・白、緑、ピンク、紫
  • 花期・・・12〜4月
  • タイプ・・・常緑性多年草

花の少ない冬場にかわいらしい花を咲かせる人気の下草です。

落葉樹の下のような、秋冬はよく日が当たり夏場は日陰になるような環境を好みます。

耐陰性・耐寒性が強く、下草といえどお花も楽しみたいという方におすすめです。

グレコマ

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出典:http://www.niwagatari.com/?cat=218&paged=2

  • 学名・・・Glechoma hederacea
  • 属名・・・シソ科カキドオシ属
  • 花色・・・紫
  • 花期・・・4〜5月
  • タイプ・・・常緑性多年草

横に這うように伸びていき、ツタのように伸びた茎から根を出して成長していく強健な下草です。

丸くギザギザの入った葉と斑模様が可愛らしく、その特性からグラウンドカバーとしても使われています。

ハーブとしても知られています。

アジュガ

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  • 学名・・・Ajuga reptans
  • 属名・・・シソ科キランソウ属
  • 花色・・・ピンク、青紫
  • 花期・・・4〜6月
  • タイプ・・・常緑性多年草

株元からランナーを出して増えていくグラウンドカバーとして人気の下草です。

様々な葉色をした品種があり、春から初夏にかけて立ち上げた花茎に小さな花を咲かせます。

明るい日陰を好み、適湿な土壌で元気に育ちます。

ヒメツルソバ

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  • 学名・・・Polygonum capitatum
  • 属名・・・タデ科イヌタデ属
  • 花色・・・ピンク
  • 花期・・・5〜11月
  • タイプ・・・常緑性多年草

強健な性質と横に這って成長することから、グラウンドカバーとして使われているのをよく目にします。

春から秋にかけてピンク色の丸い花を咲かせるのがとても可愛らしいです。

日当たり〜半日陰を好み、冬に霜に当たると地上部は枯れることがありますが、春になるとまた新芽がでてきます。

ワイヤープランツ

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  • 学名・・・Muehlenbeckia
  • 属名・・・タデ科ミューレンベッキア属
  • 花色・・・白
  • 花期・・・5〜8月
  • タイプ・・・つる性低木

ワイヤーのような細い枝を這うように伸ばし、小さくてつやのある葉をわさっと茂らせます。

刈込みにもよく耐える強健な性質をもっているので、夏場は蒸れを防ぐために透かしてあげるといいです。

霜に当たると枯れることがありますが、根が生きていればまた新芽を出します。

シロタエギク

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  • 学名・・・Senecio cineraria
  • 属名・・・キク科キオン属
  • 花色・・・黄色
  • 花期・・・6〜7月
  • タイプ・・・常緑性多年草

強健な性質を持つシルバーリーフで、洋風の庭に植えられているのをよく目にします。

日当たりと水はけのいい環境を好み、夏になると黄色い花を咲かせます。

花後に種ができると株が弱ってしまうので、花後に摘芯するといいです。

以上、前編と合わせて25種を紹介しました。

あくまで植栽の引き立て役の下草たちですが、見せ方次第では十分これだけでもいい雰囲気をつくれると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

記事・・・飛田亮

ガーデニング初心者必見!下草におすすめの植物25種〜前編〜

↓以前、下草の植え方について紹介した記事がありました。↓

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この中で、下草を植えるにあたって重要なのがまず骨格となる常緑の下草を植えることだと述べました。

そこで今回はなるべく丈夫なおすすめの下草をリストアップして紹介していこうと思います。

タマリュウ

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  • 学名・・・Ophiopogon japonicus
  • 属名・・・ユリ科ジャノヒゲ属
  • 花色・・・淡紫色
  • 花期・・・5〜6月
  • タイプ・・・常緑性多年草

ジャノヒゲの矮小種で、耐暑性、耐陰性、耐寒性があり、多少踏んでも枯れない強健な性質を持っています。

小さな草姿を活かしコンクリートの目地の隙間や、グラウンドカバーとしても使われています。

フッキソウ

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  • 学名・・・Pachysandra terminalis
  • 属名・・・ツゲ科フッキソウ属
  • 花色・・・白色
  • 花期・・・4〜5月
  • タイプ・・・常緑小低木

草丈30cm程の小さな低木です。

地下茎を伸ばして増えていくので、グラウンドカバーとしても向いています。

新葉の照りが美しく、斑入り種もあります。日陰でもよく育ちます。

シャガ

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  • 学名・・・Iris japonica
  • 属名・・・アヤメ科アヤメ属
  • 花色・・・淡紫色
  • 花期・・・4〜5月
  • タイプ・・・常緑性多年草

通年スラっとした葉姿を楽しむことができ、春になると淡い紫色の花を咲かせます。

生育旺盛で根を横に伸ばして増えていき、明るい日陰を好んで育ちます。

シダ植物

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  • 学名・・・Pteridophyta
  • タイプ・・・多年生宿根草

山林などの人手の届かないところに自生するシダ植物は、自然の鬱蒼とした雰囲気を醸し出すにはもってこいの下草です。

冬季の寒さで少し葉が枯れこむことがありますが、基本的に丈夫な性質を持っています。

ヤブラン

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  • 学名・・・Liriope platyphylla
  • 属名・・・ユリ科ヤブラン属
  • 花色・・・淡紫色
  • 花期・・・8〜10月
  • タイプ・・・常緑性多年草

草丈は20〜50cmくらいで、細長い葉が涼やかな下草です。

夏から秋にかけて花茎を伸ばし、淡い紫色の花を咲かせます。

斑入りの葉も美しいです。

ノシラン

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出典:http://blog.goo.ne.jp/bgfanclub/e/45e9f0cb937bad0d309c93c56e771314

  • 学名・・・Ophiopogon jaburan
  • 属名・・・ユリ科ジャノヒゲ属
  • 花色・・・白色
  • 花期・・・7〜9月
  • タイプ・・・常緑性多年草

草丈は30〜80cmくらいで、ヤブランを全体的に大きくしたような感じです。

日陰にも病気にも強く、斑入り種もあります。

ハラン

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出典:ハラン (植物) – Wikipedia

  • 学名・・・Ophiopogon jaburan
  • 属名・・・ユリ科ハラン属
  • 花色・・・紫色
  • 花期・・・5〜6月
  • タイプ・・・常緑性多年草

50cmを超える大きな葉が特徴の下草です。

日陰にも強く、強健な性質をもっています。

ジャノヒゲ

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出典:ジャノヒゲ – Wikipedia

  • 学名・・・Ophiopogon japonicus
  • 属名・・・ユリ科ジャノヒゲ属
  • 花色・・・白色
  • 花期・・・7〜8月
  • タイプ・・・常緑性多年草

草丈10〜30cm程度の下草で、本種と掛け合わせて数多くの品種が作られています。

タマリュウと同じく耐暑性、耐陰性、耐寒性を兼ね備え、グラウンドカバーとしても使われています。

オオバジャノヒゲ

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出典:http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1149.htm

  • 学名・・・Ophiopogon planiscapus
  • 属名・・・ユリ科ジャノヒゲ属
  • 花色・・・白色
  • 花期・・・7〜8月
  • タイプ・・・常緑性多年草

草丈30〜50cm程度になる大型種で、同属のジャノヒゲと比べると葉が厚く広いのが特徴です。

葉が濃い黒色をしたコクリュウという品種もあります。

ヤブコウジ

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  • 学名・・・Ardisia japonica
  • 属名・・・ヤブコウジ科ヤブコウジ属
  • 花色・・・白色
  • 花期・・・7〜8月
  • タイプ・・・常緑小低木

大きくなってもせいぜい30cm程の低木で、地下茎を伸ばし横へと増えていきます。

秋〜冬にかけて真っ赤な実をつけるのがかわいらしいです。

やや湿った土壌と日陰を好み、グラウンドカバーや樹木の根締めとしての下草によく使われています。

ギボウシ

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  • 学名・・・Hosta
  • 属名・・・ユリ科ギボウシ属
  • 花色・・・紫色、白色
  • 花期・・・6〜9月
  • タイプ・・・多年生宿根草

葉の大きさ、色、斑入り種など様々な種類があり、和洋を問わず人気の下草です。

明るい日陰〜日陰の環境とやや湿った土壌を好みます。

ツワブキ

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  • 学名・・・Farfugium japonicum
  • 属名・・・キク科ツワブキ属
  • 花色・・・黄色
  • 花期・・・10〜12月
  • タイプ・・・常緑性多年草

古くから庭園に下草として使われ、フキのような形をした光沢のある葉が特徴的です。

耐陰性もあり丈夫で、白斑や黄斑、覆輪など様々な品種があります。

コグマザサ

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  • 学名・・・Farfugium japonicum
  • 属名・・・イネ科ササ属
  • 花色・・・黄色
  • 花期・・・10〜12月
  • タイプ・・・常緑性多年草

草丈10〜30cmと小型に改良されたクマザサの園芸品種です。

強健な性質ゆえにグラウンドカバーとして広くつかわれています。

冬には葉の周りが白くなり、美しい覆輪ができます。

次回の後編では残り12種を紹介していきます。

記事・・・飛田亮

 

☆新商品入荷☆絶滅が危ぶまれる可憐な山野草「エゾハナシノブ」など

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・二ホンクリンソウ

・八重バイカカラマツ

・プレオネ・トリマ

・トキワヒメハギ

・白花タイリントキソウ

・黄花イカリソウ

・エゾハナシノブ

の計7点の草花たちです。

どれも春に花を咲かせるものたちで、今が最も見頃のときを迎えています。

ぜひチェックしてみて頂ければと思います。

さて、今回はこの中からエゾハナシノブと八重バイカカラマツについて紹介していきます。

 エゾハナシノブについて

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  • 学名・・・Polemonium caeruleum subsp. yezoense
  • 属名・・・ハナシノブ科ハナシノブ属
  • 花色・・・青紫
  • 花期・・・5〜6月
  • タイプ・・・多年生宿根草

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緑の力でできる復興支援!被災地に向けて今できること

未だに余震が収まらない熊本地震。

避難所などで生活している被災者の方々の気持ちを考えると、いてもたってもいられなくなります。

いま熊本には全国から支援物資が送られているとのことですが、各避難所に行き届かず現場は混乱しているようです。

そんな中、私たちガーデニング好きには何が出来るでしょうか。

草木を植え花を愛でるガーデニングは平和の象徴といってもいいくらいです。

花や緑の力で復興支援をすればきっと被災者の方々の不安や悲しみを和らげ、心に潤いを与えるものとなるでしょう。

しかし、当たり前のことですがまだその時ではありません。

まずは生活するに最低限必要不可欠な衣住食や交通手段を充実させる必要があります。

その後、ある程度生活に余裕がでてきたとき初めて、ガーデニングは大きな効果をもたらすのだと思います。

そこで今回は、緑を使ってどんな復興支援ができるのか、東日本大震災の復興事例を例にいくつか紹介していきます。

また、私たちが今、被災地に向けて何ができるのかをまとめていきたいと思います。

 東日本大震災の復興事例

 ・「仮設住宅×緑のカーテン」プロジェクト

殺風景で緑がなく、夏の暑さが厳しい仮設住宅の環境を改善するべく立ち上がったプロジェクトです。

募金やボランティアを募り、震災後の3年間で3万戸の仮設住宅に緑のカーテンを設置するといったものでした。

コンテナに植えたゴーヤを仮設住宅に張ったネットに這わせ育てることで、温熱環境を改善し電気使用量も削減できるのだそうです。

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 ・3.11ガーデンチャリティー

全国から支援金やボランティアを募り、庭園や花畑を作る様々なプロジェクトを興しました。

主立ったものには「渡波ガーデン再生プロジェクト」、「奇跡の丘プロジェクト」、「雄勝ローズファクトリー」、「森の前・切り花ガーデンプロジェクト」等が挙げられます。

どれも長期に渡る大規模な計画で、被災者の方々と共に作業を進め、素晴らしい風景を作り出しました。

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希望の種をまこう!「3.11ガーデンチャリティ」活動のご報告 | ガーデニング誌BISES(ビズ)

 ・花の応援団

全国から募った募金で一輪の花や鉢花、苗木などを被災者の方々にプレゼントしたり、花壇の植栽やフラワー教室などの活動をしています。

花を通じて「心」の面で応援するのがコンセプトです。

携帯電話で簡単に募金ができる機能もあります。

 ・グリーンアドバイザーによる「花いっぱいキャンペーン」

避難所や仮設住宅、病院や学校などの公共の施設にプランターや花苗を届け、現地の人と一緒に植えこみ育てる活動をはじめ、グリーンアドバイザーによる園芸相談や地域の方とボランティアの交流を深めるお茶会なども開いています。

 ・桜並木プロジェクト

桜の苗木を植える桜基金を募り、津波の最高到達地点に桜並木をつくるプロジェクトです。

将来津波が来た時に、住民が避難する目標となり、震災を風化させないという目的もあります。

また地元の造園業者に発注する震災復興事業の一つでもあります。

現在4000本近くの桜が植えられ、今もなお植樹が進行中です。

 ・緑でつながるプロジェクト

苗や園芸用品、支援金を募り、被災者の方々が楽しく花や野菜を育てる環境を用意することで人とのつながりをつくり、笑顔になっていくきっかけを作るプロジェクトです。

より人と人との繋がりに焦点を当てた内容となっています。

他にもここに書ききれないほど企業や団体、個人を問わず緑の力をつかった様々な復興支援が行われてきました。

今回の熊本地震でも、ある程度状況が落ち着いてきたらこのような活動が行われていくと思います。

その際にはぜひ、自宅で育てている花苗や園芸用品、支援金を寄付されてみてはいかがでしょうか。

   今できることはないのか?

熊本地震発生後、ツイッター上に投稿されたこんなマンガが注目を浴びました。

なにかしてあげたいのは山々ですが、発生直後はかえって迷惑になってしまうという内容でした。

実際マスコミなどの取材班のヘリコプターの音がうるさく被災者の方々にストレスを与えてしまったり、ガソリンスタンドで割り込み給油をして迷惑をかけるといったニュースもちらほら耳にしました。

今はむやみやたらに現地に赴いたり、電話をかけるのはやめたほうがよさそうです。

また支援物資も熊本県庁で山積みになっている状態なので、各避難所に円滑に運搬されるようになるまではこれ以上送る必要はないです。

ちなみに滋賀県大津市は東北大震災のときは支援物資を集めていましたが、問い合わせたところ熊本県庁に支援物資が集まりすぎているため今回は集めないという意向でした。

避難所や指定避難所以外に避難されている方々に円滑に届いていない現状は大変歯がゆいですが、今はただ祈るばかりです。

今できるのはこまめに被災地の情報をチェックし、必要な時に必要なものを支援するのがいいと思います。

また現時点では物資はともかく、募金することはとても有効な手段です。

お金に余裕のある方は、ぜひ募金をして復興の手助けをしてあげてください。

以上で終わります。

一刻も早く余震が収まることを願っています。

記事・・・飛田亮

 

作物も時代はハイブリッド!?風変わりで珍しい野菜・果物たち13選

私たちが普段、身の回りで「進化」を感じるものといったら何でしょうか?

なんとな〜く家電やスマホなどの電子機器や車など機械的なものを連想しがちですが、野菜や果物など農業の世界も目覚ましい発展を遂げているのです!

というわけで、今回はまだ世間にはあまり知られていない新顔野菜や珍しい果物を紹介していきます。

トムテト

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近年イギリスで生み出されたハイブリッド苗木。

今までもトマトとジャガイモを掛け合わせた「ポマト」や「ジャガトマ」が作出されてきましたが、味がいまいちで普及には至りませんでした。

しかしこのトムテトは味もよく、遺伝子組み換えなども一切行っていないため安全面も保証されているそうです。

エッグ&チップス

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お次はトマトではなくナスとジャガイモ。

ナスは英語で「エッグ・プラント」、ジャガイモといえばポテトチップスという訳でこの名前です。

ナス20種以上を組み合わせ、試行錯誤の末ようやく完成したそうです。

ウィッチフィンガー・グレープ

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魔女の指ブドウの名前らしく、ちょっと不気味な姿のブドウです。

果実の先端が窄まってうねうねしているので、人の指や触手のように見えます。

アメリカでは普通にスーパーに並んでいるそうです。

インディゴ・ローズ

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丸いナスのようにも見えますが、その正体は黒いトマト。

体にいいアントシアニンとリコピンが多量に含まれているので、見た目によらず健康的なトマトです。

味は普通より甘さは劣るものの深みがあり、甘みと酸味のバランスがよくとれているようです。

ブラックサポテ

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中米に自生するカキの仲間で、熟すとチョコレートのような色になるフルーツです。

おもしろいことにチョコレートプリンのような味がします。

ペースト状にしてケーキに塗ったりミルクシェーキにしてもおいしいとの評判です。

クカメロン

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きゅうりメロンとも呼ばれ、数千年前からメキシコの荒野に自生していたものをアメリカの農家が商業化し、近年人気がでてきています。

小さなスイカのような見た目ですが皮を向かずにそのまま食べられ、きゅうりとライムの甘酸っぱい味がします。

グラスジェムコーン

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アメリカで生まれたおもちゃのようなトウモロコシ。

遺伝子組み換えや薬物は一切使用せず、品種改良だけで作られたというから驚きです。

ドライにしてインテリアとして飾ったり、もちろんポップコーンにして食べるのもいいですね。

グラパラリーフ

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メキシコ原産の多肉植物で、日本でも「朧月」という名称で流通しているものを食用に品種改良した野菜です。

シャキッとした食感と、青リンゴのような爽やかな味が楽しめます。

カステルフランコ

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イタリアで生まれた、バラのような美しい形をしたチコリーです。

紫色の斑模様が入り、味はまろやか。見た目も味も上品な高級野菜です。

バターナッツ

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アメリカではポピュラーな野菜で、かぼちゃの一種。

バターのような風味とねっとりとした食感が特徴です。

繊維質が少ないため、シチューにすると美味しいそうです。

アイスプラント

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葉や茎の表面に付いたつぶつぶの細胞が、まるで凍っているように見える多肉植物。

シャキシャキとした食感と、ほのかな塩味を楽しめます。

カックロール

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南アジア原産のゴーヤの仲間で、卵程の大きさで全体が柔らかいトゲに覆われています。

普通のゴーヤと比べ苦みが少なく、栄養価が高いため近年注目されている野菜です。

プチヴェール

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出典:http://plaza.rakuten.co.jp/negishinouen/diary/201202070000/

静岡県で生まれた、芽キャベツとケールを交配してできた小さなキャベツの仲間。

普通の芽キャベツは丸く結球しますが、プチヴェールは世界初の非結球芽キャベツです。

糖度が高く、上品な甘みを楽しめます。

緑のバラのようなので、このまま置くだけでも食卓に華やぎを与えてくれます。

以上、最近巷を賑わせている新顔野菜・果物たちを紹介してきました。

もしスーパーに並んでいることがあったら、ぜひ味を確かめてみてくださいね。

記事・・・飛田亮

☆新商品入荷☆葉の形がユニークな山野草「ハッカクレン」など

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・ウラシマソウ

・タイリンヤエヒメフウロ

・ハッカクレン

・ベニチガヤ

・ムサシアブミ

・モモイロハンショウヅル

・ヤエザキハンショウヅル

の計7点の草花たちです。

先週と同じく綺麗な花が見ごろのものからマニア受けするものまで揃い踏みのラインナップですが、特にムサシアブミやウラシマソウなんかがおもしろいです。

登山が趣味の方にとっては見慣れているかもしれませんが、林に生えていたものが自宅で咲いているというのもまた一興だと思います。

さて、今回はこの中からハッカクレンとムサシアブミについて紹介していきます。

 ハッカクレンについて

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  • 学名・・・Podophyllum pleianthum
  • 属名・・・メギ科ハッカクレン属
  • 別名・・・ロッカクレン
  • 花色・・・赤
  • 花期・・・4〜6月
  • タイプ・・・多年生宿根草

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庭師とめぐる、庭めぐり〜日蓮宗大本山・妙顕寺〜

久方ぶりの庭めぐりですが、今回は京都にある妙顕寺をめぐっていきます。

妙顕寺は「南無妙法蓮華経」と唱える法華経で知られる日蓮宗の大本山です。

鎌倉時代、日像上人によって京都発の日蓮宗道場として創建されました。

本堂には3つの拝観できる庭園があり、また境内は隠れた桜の名所としても知られています。

まずはお花見がてら参道を通って本堂に向かいます。

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すでに満開のピークは過ぎていましたが、桜吹雪の舞う参道は美しかったです。

訪れたのがちょうどお昼の時間だったので、桜を見ながらランチを食べている方や写真や絵を描いている人などみんな思い思いに桜を楽しんでいて、和やかな雰囲気がとてもよかったです。

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桜の絨毯ができているところもあってハッピーな気分になりました。

他の有名な京都の桜の名所と比べて全然人がいなくのんびりお花見を楽しめるので、妙顕寺、おすすめです。

ちなみに奥の鳥居、笠木が乗っているので石造の明神鳥居ですが、柱の裏に「千家」と彫られていました。

実はこの妙顕寺の目の前には茶道に関心のない人でも聞いたことがあるだろう表千家、裏千家の家元である不審庵、今日庵があり、千利休好きの私としてはめちゃくちゃテンションが上がる場なのです。

恐らく千家は妙顕寺と所縁が深く、鳥居を寄進されたのでしょう。

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見えました、あれが本堂です。

しかしまだ入るわけにはいきません。注目していただきたいのが両脇にある竹垣です。

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背の低い透かし垣。丸竹の立子を割り竹の押し縁で挟むかたち。玉縁と呼ばれる垣根上部の笠竹。

一見普通の金閣寺垣のように見えますが、よく見ると立子の長さが長短長短と小気味良いリズムをつくり出しています。

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しかも短い立子はちゃんと節止めになっています。

節止めというのは、竹の節の上端ギリギリで切ることによって竹の内部に雨水や虫などが入るのを防ぎ、腐食・劣化を抑える竹垣づくりにおける初歩中の初歩です。

この金閣寺垣のアレンジは、勝手に妙顕寺垣とでも名付けておきましょう。

本当にちょっとしたことですが、こういった所に気付くのが楽しい今日この頃です。

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本堂入り口の雨落ちには立派な瓦が豪快に使われていました。

これだけ立派だとどんな水しぶきも受け止めてくれそうです。

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本堂からは3つの庭を見ることができますが、まずはこちらの「四海唱導の庭」からです。

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貴人を迎える勅使門に面した枯山水で、枝垂桜が見ごろを迎えていました。

四海唱導というのは、世界中のあらゆる人々を法華経の功徳によって救うという意味だそうです。

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奥には滝石組があったので、そこから流れてきた水が白砂の大海に注ぎ込まれるというイメージなのだと思います。

たくさん植えられたモミジの新葉がきれいでした。秋になれば隠れた紅葉スポットに様変わりするでしょう。

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お次の庭は「孟宗竹の坪庭」です。

心地よい春風が吹き抜け、清涼感のある雰囲気を楽しめました。

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竹は毎年新しいものが生えてくるので、毎年竹の配置が変わるのを楽しめるのだそうです。

どの竹が新しい竹かわかるでしょうか?

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見分けは簡単!新しい竹の根元には竹の子の皮がくっついています。

それと竹の節の部分に白い粉状のものが大量に付いているのも一年目の竹の特徴です。

色はきれいですが、水分をたくさん含んでいるため加工後に割れやすく、竹細工にはあまり向きません。

竹を選ぶ際はこういったところを見て選別をするわけですね。

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そしてこちらが最後の「光琳曲水の庭」です。

妙顕寺は江戸時代の著名な画家である尾形光琳と所縁があり、光琳の絵画の世界になぞらえてつくられました。

白砂で表した曲水のゆるやかなカーブの連続が実に優美です。

しかしこの庭でなによりもまず目を引くのは中央の立派な2本のマツですが、ここはあえて手前の井戸蓋に注目します(笑)

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青と白が入り交ざっていい感じに色あせている井戸蓋ですが、赤丸で囲ったシュロ縄の結びに注目してください。

基本的に井戸蓋の作り方は全国で共通しているようですが、この蓋の持ち手となる結び方には決まりがないようで、シンプルなものから複雑なものまで作り手によって様々でおもしろいです。

https://www.instagram.com/p/BDaR37xxZ2V/

ちなみにこれは私が以前京都の旅館用に作ったものですが、持ち手は要らないというオーダーだったためイボ結びだけのシンプルなものとなっています。

しかしそれだけでは味気なかったので、真ん中に一匹だけトンボを止まらせてみました。

「かわいい」と「侘び寂び」は違っているようでどこかで必ず繋がっている感覚だと思うので、意外とマッチするのではないでしょうか。

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さて、最後にこの2本のマツで今回の庭めぐりを締めくくりたいと思います。

幹肌の色からわかるように左はアカマツ、右はクロマツです。

アカマツは女松、クロマツは男松と言われますしまさにこの2本は夫婦松!

こうして並べて比較すると、アカマツの女性的な曲線美と、クロマツのゴツゴツとした男らしさが顕著に表れます。

樹齢は400年以上と言われているそうで、今年で琳派401年

尾形光琳から始まる琳派の系譜をずっと2人で見届けてきたのでしょう。

この仲睦まじき夫婦を目にし悠久の時を感じざるを得ず、しばし過去と未来に思いを馳せるのでした。

なんだか竹のことばっかだった気がしますが、以上で妙顕寺編を終わります。

また近いうちに時間を見つけて庭めぐりをしたいと思います。

ちなみに今回の庭めぐりは、現場の目の前が妙顕寺だったのでお昼休憩の20分くらいでダッシュで見て回りました。(笑)

記事・・・飛田亮