地味な下草とは言わせない。特徴的なシダ植物10選

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 突然ですが皆さん、シダ植物は好きですか?

庭において下草はとても大事だということはこれまで何度か書いてきましたが、とくにシダ植物は和風の庭や自然風の庭の雰囲気によくマッチします。

シダ植物は特に花も咲かないし一見地味に見えるかもしれませんが、野趣溢れる雰囲気が魅力でその世界は奥深く、様々な種類があります。

今回は魅力的なシダ植物たちをいくつか紹介していきたいと思います。

 

ホウライシダ

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  • 学名・・・Adiantum capillus-veneris
  • 属名・・・ホウライシダ科ホウライシダ属

おしゃれな雰囲気のある珍しいシダで、洋風の雰囲気にも合います。

茎は黒褐色をしており、扇形の葉が互い違いにつきます。

学名のアジアンタムという名前で鑑賞用に流通することがあります。

 

クジャクシダ

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  • 学名・・・Adiantum pedatum
  • 属名・・・ホウライシダ科ホウライシダ属

ホウライシダの仲間でよく似ていますが、葉の付き方が特徴的でそれぞれ羽状複葉になった枝を扇形に広げます。

その姿がクジャクが尾を広げた姿に似ている為、名付けられました。

 

コガネシダ

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  • 学名・・・Selaginella moellendorffii
  • 属名・・・イワヒバ科イワヒバ属

カタヒバの仲間の別称で、秋になると黄金色に紅葉することからコガネシダと呼ばれます。

紅葉するシダは美しく、草もの盆栽としても人気です。

 

フユノハナワラビ

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  • 学名・・・Botrychium ternatum
  • 属名・・・ハナヤスリ科ハナワラビ属

冬になると胞子葉を伸ばす変わったシダ植物です。

伸びた胞子葉が花穂に似ている為名付けられました。

ワラビと名前につきますが、ワラビの仲間ではありません。

 

リュウビンタイ

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  • 学名・・・Angiopteris lygodiifolia
  • 属名・・・リュウビンタイ科リュウビンタイ属

観葉植物として人気のあるシダ植物です。

ゴツゴツとした塊根から長い葉を伸ばし、野趣あふれる風情を楽しめます。

和室にも似合う観葉植物です。

 

クサソテツ

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  • 学名・・・Matteuccia struthiopteris
  • 属名・・・イワデンダ科クサソテツ属

直立する草姿がソテツのように見えることから名付けられました。

春にでる若葉は先端が丸まり、ワラビのようで可愛らしいです。

ワラビ同様食用にすることもできます。

 

オニシダ

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  • 学名・・・Cyrtomium falcatum
  • 属名・・・オシダ科ヤブソテツ属

正式名はオニヤブソテツといい、光沢のある葉が特徴的なシダ植物です。

魔除けの効果があるとされ、縁起物として家周りに植えられることがあります。

葉先が細く尖るのがかっこいいです。

 

イワオモダカ

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  • 学名・・・Pyrrosia hastata
  • 属名・・・ウラボシ科ヒトツバ属

着生するシダ植物で、葉のかたちが矛のように3裂するのが特徴的です。

葉裏は茶色をしており、草もの盆栽としても人気があります。

 

ビカクシダ

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  • 学名・・・Platycerium ssp.
  • 属名・・・ウラボシ科ビカクシダ属

着生種のシダ植物で、その姿からコウモリランとも呼ばれます。

ビカクとは鹿の角のことで、葉のかたちが鹿に似ている為名付けられました。

巨大で吊り下げられるシダ植物はもの珍しく、インテリアグリーンとして人気があります。

 

トキワシノブ

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  • 学名・・・Humata tyermannii
  • 属名・・・シノブ科キクシノブ属

中国原産の着生種で、シダ植物の中でもかなり人気の高い種です。

葉の切れ込みが緻密で美しいのが特徴です。

日本に自生するシノブは冬に枯れてしまいますが、トキワシノブは常緑性です。

 

 以上、特徴的なシダ植物たちを紹介してきました。

シダの世界はシンプルなようで複雑。似ている種も多く非常に見分けがつきにくいです。

でもそれだけに一度はまってしまうとかなり面白いと思うので、ぜひ興味をもってみてくださいね。

 

記事・・・飛田亮

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あのスパイスの正体を解き明かす!香辛料に使われる植物9選

私たちが普段食べている料理の中には、大抵香辛料が含まれています。

中でもスパイス料理の金字塔といえば、やはりカレー。

インド料理を代表するカレーは、日本のだし文化と融合し、今では日本人の国民的料理として親しまれていますね。

世界中の香辛料が手に入るようになった今ですが、名前は知っていてもなかなかその全貌は知り得ないものが割とあると思います。

料理に使われるスパイスたちが元はどんな植物の姿をしていたのか、今回は紹介していきます。

ターメリック

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  • 学名・・・Curcuma longa
  • 属名・・・ショウガ科ウコン属
  • タイプ・・.・多年草

日本では「ウコン」と呼んだ方が親しみ深い植物かもしれません。

インド原産の香辛料で、根茎に含まれるクルクミンがカレーの着色料としてよく使われています。

消化作用や新陳代謝の改善などの効能があり、肝機能の改善効果も見込めることから二日酔い対策飲料の原料にもなっています。

カルダモン

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  • 学名・・・Elettaria cardamomum
  • 属名・・・ショウガ科ショウズク属
  • タイプ・・.・多年草

インド・スリランカ・マレー半島に自生するショウガの仲間で、種子を乾燥させてスパイスとして利用します。

さわやかで上品な香りが特徴で、「スパイスの女王」とも呼ばれています。

カレーのスパイスやインドの伝統医療であるアーユルヴェーダの処方薬としても使われます。

シナモン

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  • 学名・・・Cinnamomum verum
  • 属名・・・クスノキ科ニッケイ属
  • タイプ・・.・常緑樹

日本ではニッケイという名前で知られるクスノキ科の常緑樹です。

樹皮を剥がし、乾燥させたものを香辛料として用います。

世界最古の香辛料のひとつで、紀元前のエジプトでミイラの防腐剤として使われ始め、中国では生薬としても使わて来た歴史があります。

インドを代表する香辛料のガラムマサラの主要な成分であり、料理の香りづけや、チャイには欠かせないスパイスです。

クローブ

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  • 学名・・・Syzygium aromaticum
  • 属名・・・フトモモ科フトモモ属
  • タイプ・・.・常緑樹

インドネシア原産のスパイスで、チョウジノキという常緑樹の開花前の蕾を乾燥させたものです。

香気が強く、肉料理の臭い消しやチャイの香りづけとして使われます。

抗酸化作用や胃腸の働きを強める効果があります。

面白いものではゴキブリ除けや、日本刀のサビ止めとしても使われてきました。

クミン

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  • 学名・・・Cuminum cyminum
  • 属名・・・セリ科クミン属
  • タイプ・・.・一年草

エジプト原産のセリ科の植物で、果実を乾燥させたものをスパイスとして用います。

和名はウマゼリで、インドからヨーロッパまで広い地域で栽培されています。

消化器官に効果があり、カレーの香り付けやガラムマサラ、チャツネに使われます。

ナツメグ

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  • 学名・・・Myristica fragrans
  • 属名・・・ニクズク科ニクズク属
  • タイプ・・.・常緑樹

東インド諸島のバンダ諸島原産の常緑高木です。

種子の中から採れる仁を乾燥させたものをスパイスとして利用します。

甘い香りがあり、肉料理や魚料理の臭み消しや、クッキーなどの焼き菓子にも使われます。

胃腸や便通、美肌などに効果があります。

サフラン

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  • 学名・・・Crocus sativus
  • 属名・・・アヤメ科クロッカス属
  • タイプ・・.・多年草

西南アジア原産のアヤメ科の植物で、「薬用サフラン」と呼ばれます。

1つの花に対し3本の真紅のめしべがつき、めしべを乾燥させたものを香辛料として使います。

独特の香りを放ち、料理の風味づけや着色料としても利用されます。

鎮静・鎮痛効果、婦人病にも効果があります。

採れる量が少ないため、世界で最も高価なスパイスのひとつとして知られています。

オールスパイス

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  • 学名・・・Pimenta dioica
  • 属名・・・フトモモ科オールスパイス属
  • タイプ・・.・常緑樹

中南米原産の植物で、探検家クリストファー・コロンブスによってジャマイカで発見されたことからジャマイカペッパーとも呼ばれます。

果実や葉が香辛料として使われ、シナモン・クローブ・ナツメグの3つのスパイスの香りを併せ持ちます。

消化機能の促進、抗菌・防腐効果があり、ポプリとしても使われます。

スターアニス

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  • 学名・・・Illicium verum
  • 属名・・・マツブサ科シキミ属
  • タイプ・・.・常緑樹

中国原産のトウシキミという常緑高木から採れる種子を乾燥させたものです。

実の形は8つの角がある星形で、「八角」とも呼ばれます。

香りが良く、主に中華料理のスパイスとして使われます。

嘔吐、風邪、咳止めなどに効果があります。

以上、料理に割とよく使われるスパイスたちを紹介してきました。

一言にスパイスといっても、採れるのは根っこだったり果実だったりめしべだったり、効能や風味も実に様々です。

どんな植物なのかが分かれば、より料理がおいしく感じられると思いますので、気になった香辛料があればぜひ皆さんも調べてみてくださいね。

記事・・・飛田亮

☆新商品入荷☆真紅の花と紅葉が楽しめる花木「チチブドウダンツツジ」など

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 本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・リキュウバイ

・チチブドウダンツツジ

・アカバナミツマタ

の3点の草花たちです。

今回はハコネツリガネツツジとヒナマツリソウついて紹介していきます。

 

リキュウバイについて

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  • 学名・・・Exochorda racemosa
  • 属名・・・バラ科ヤナギザクラ属
  • 花期・・・4〜5月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・落葉低木

 特徴

春には様々な種類の花木が開花しますが、リキュウバイもそのうちの一つです。

4月〜5月ごろになるとウメのような姿をした白い花をたくさん咲かせます。

同時期に咲くサクラやウメと比べるとさほど派手ではありませんが、落ち着いた奥ゆかしい美しさがあります。

日本に伝来したのは明治時代と伝えられ、直接的に千利休と関わりのあった花木ではありませんが、茶花として人気があったのが名前の由来とされています。

今では庭木や切り花としてもよく使われています。

 
 原産地

中国の北中部原産です。

主に揚子江下流域に自生しています。

 
 育て方

日当たりを好みますが、夏季の直射日光を浴びると葉焼けを起こしてしまう恐れがある為、夏場は半日陰で管理するといいです。

耐寒性が強いため、とくに防寒の心配はいらないです。

乾燥が少し苦手なため、用土は水はけが良く保水性もあるものを好みます。

剪定は春から秋の生育期に強く切るとそこから徒長枝が伸び樹形を乱す恐れがあるので、落葉した後の休眠期に行うのがいいです。

 

チチブドウダンツツジについて

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  • 学名・・・Enkianthus cernuus var. matsudae
  • 属名・・・ツツジ科ドウダンツツジ属
  • 花期・・・5〜6月
  • 花色・・・赤
  • タイプ・・.・落葉低木

 特徴

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出典:http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1980.htm

街路樹や庭木として人気がある通常のドウダンツツジは普通、白色の花を咲かせますが、本種は燃えるような真紅の花を咲かすことが特徴です。

花期は春、枝先に釣鐘状の小花を房状に下垂させて咲かせます。

似ている種にはベニドウダンやサラサドウダン、前回紹介したハコネツリガネツツジなどがありますが、本種はその中で最も花の赤みが深いです。

葉は枝先に輪生し、ベニドウダンよりも粗い鋸歯があるのが特徴です。

秋になると色鮮やかな紅葉を楽しむことが出来ます。

 

 原産地

本州の関東地方を中心に自生する花木です。

埼玉県の秩父の山地に多く自生することから名付けられました。

 

 育て方

日当たりは日なた〜半日陰を好みます。

夏季は葉焼けの可能性があるので、西日の当たらない場所で管理しましょう。

水切れを起こしてしまうと花つきが悪くなる可能性もあるので、夏季は特に注意します。

また、真っ赤な紅葉を楽しむにはある程度日光にあてる必要があります。

花後に来年の花芽が形成されてしまうので、剪定する場合は花後すぐに行うようにしましょう。

 

 以上、本日入荷した山野草の中から2点を紹介いたしました。

 

記事・・・飛田亮

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庭師とめぐる、庭めぐり〜日本一広大な日本庭園「栗林公園」後編〜

前回に引き続き、栗林公園をめぐっていきます。

早足で回ったのにも関わらず、皆さんに紹介したいところがたくさんの大ボリュームで整理が大変ですが、続きを書いていきますね。

↓前編はこちら↓

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栗林公園西端の石壁を経て道なりに進んでいくと、やたらとソテツが植えられている場所に出くわしました。

それも一本一本がかなりの大きさで迫力がすごいです。

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ソテツといえば沖縄や九州の日本庭園によく植えられていますが、このソテツたちも琉球産のもののようです。

葉が鳳凰の尾のようなので「鳳尾䲧(ほうびう)」と呼ばれています。

樹齢は300年以上で、香川県の天然記念物に指定されています。

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池泉は青く澄んでいて、鯉が泳いでいます。

池の底の丸石には苔が生え、モコモコした感じがおもしろいです。

この池泉の美しさも、栗林公園の魅力の一つですね。

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沢渡りの飛び石。

結構表面がツルツルしているので、わりとスリルがあります。

実は私、栗林公園を訪れたのは2回目なのですが、以前土砂降りにクロックスでここを渡った時は滑って池に落ちかけました。(笑)

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飛び石を渡ったところにある「掬月亭」。

ここでお抹茶を頂くことができますが、時間が無いので今回は断念。

きっと茶室から眺める庭も素晴らしいのでしょうね。

北側の庭は枯山水式となっており、周りを囲む竹垣は竜安寺垣です。

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樹形の整ったツガの巨木。

栗林公園にはマツの他にもかっこいい樹でいっぱいです。

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南湖越しに見る掬月亭。

ここでもマツの手入れをしていました。

絵になっていて滅茶苦茶かっこよかったです。

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園内の大きな見どころの一つ。「根上がり五葉松」です。

徳川家から賜った盆栽の五葉松が成長した姿とのことですが、こんなに成長するものなんですね・・・。

盆栽は根に観賞価値があるといいますが、まさにこの五葉松は盆栽の視点からも観賞価値ありまくりな素晴らしい逸品でしょう。

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南湖に浮かぶ島にはサツキツツジの刈り込みが。

この中に、ハート形に刈り込まれたツツジがあるのに皆さん気づきましたか?

これは剪定作業中に偶然できたもので、恋ツツジと呼ばれカップルに人気のようです。

こういう茶目っ気があるところもいいですね。

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ここは個人的に栗林公園内で最もおすすめしたいスポットです。

見てください。この色鮮やかな藻の大群を。

場所は「吹上」という園内の池泉の水を賄う水源から流れる小川なのですが、川一面が鮮やかな緑で覆い尽くされいるのです。

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この藻は水草アクアリウムなどでも良く使われる「リシア」という種で、プカプカ浮くことからウキゴケとも呼ばれます。

川底にはこぶし位の玉石がゴロゴロしているのですが、何故か赤みを帯びています。

その原因もやはり藻で、「ベニマダラ」という絶滅危惧種にも指定されている希少な種が自生するためです。

鮮やかな緑の藻とちらちら見え隠れする紅の藻が織りなす補色のコントラストは非常に美しい。

そんな藻のパラダイスと化している小川ですが、藻がこんなにも自生しているのは園内でここだけなんです。

それはなぜか。答えは吹上にありました。

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こちらが吹上。園内で唯一の湧水池です。

地中深くから伏流水が湧き出し、なんと400年間枯れたことがないのだとか。

そして水温は18度。一年中18度の水が湧き出し、流れていきます。

この環境が藻の生育には相性が良く、冬でも枯れることなく藻が生育できるのです。

ただし定期的に園内の清掃活動でリシアが除去されてしまうことがあるようなので、訪れる際はご注意を。

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しかしこの石、アザラシに見えるのは私だけでしょうか・・・。

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吹き上げを過ぎ、園内随一の眺望を誇る飛来峰へと登っていきます。

途中の階段、大木の根が這っています。こういうのツボです。

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こちらが飛来峰からの眺めです。

雄大な紫雲山を背景に、掬月亭や園内にある14の橋の中で最も大きい偃月橋が目下に広がり、雅趣に富んだスペクタクルを堪能できます。

飛来峰を降りたら、入り口の東門まで一直線ですが少しだけ寄り道して帰ります。

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物凄い枝ぶりのマツ。

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夫婦松。

左はアカマツなので女松。右はクロマツなので男松。

このクロマツ、かなり尻に敷かれてそうですね・・・。

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こちらは梅林橋。別名「赤橋」と呼ばれています。

園内唯一の朱塗りの橋で、緑の中の差し色として景を引き締める効果があります。

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さあ、東門まで戻ってきました。

最後はマツはマツでもヒマラヤスギでしめたいと思います。

実はヒマラヤスギはスギではなく、マツの仲間だってご存知でしたか?

葉っぱを見るとマツのようなチクチクした葉なのですぐわかると思います。

しかしなんとまあ巨大なヒマラヤスギ。かなりの迫力です。

栗林公園はなにからなにまでスケールの大きい、見どころ満載の日本庭園でした。

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以上、早足でしたが栗林公園を紹介してきました。

そのスケールと迫力に驚かされるおすすめの庭なので、ぜひ機会があれば行ってみてくださいね。

記事・・・飛田亮

庭師とめぐる、庭めぐり〜日本一広大な日本庭園「栗林公園」前編〜

かなり久しぶりの「庭めぐり」ですが、今回は香川県高松市にある栗林公園が舞台です。

今週、ブログを更新しませんでしたがそれには理由があり、香川県まで庭づくりの出張に泊まり込みで来ていたため更新する時間がなかったからです。

庭づくりはスムーズに進み、時間に空きが生まれ、現場近くの栗林公園を散策できたので今回はそのことを記事にしたいと思います。

栗林公園は国の特別名勝に指定されている日本庭園の中で最も広い面積を誇る、とてつもなく広い庭園です。

広いうえに見どころがありすぎる為、じっくり立ち止まって見ていては一日があっという間に終わります。

さすがに仕事で来ていたのでそこまで時間が取れず、早足で見て回ったので大雑把な紹介になりますがご了承ください。

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栗林公園東門。ここが正面玄関になります。

美しく立派に仕立てられたマツが顔を覗かせ、借景の紫雲山の迫力もすさまじい・・・!

入り口ですでにこのレベルです。

栗林公園は海外からの評価も高く、ミシュランの三つ星も獲得しているのだそう。

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入り口近くのクロマツ。圧巻の美しさです。

迫力のある大マツですが、小気味いい段々に仕立てられており実に優雅。

園内にはこのようなマツがゴロゴロしており、その数なんと1400本。

そのうち1000本が職人によって代々仕立てられてきました。

この記事にこれから度々マツの写真が出てきますが、それは1400本の中から私が気になったお気に入りのマツたちです。

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園内では主に芝が築山風に張られ、そこに樹木が植栽されています。

一般的な大名庭園といえばそうなのですが、他の大名庭園よりも園路と植栽地の境界がはっきりしているように感じられました。

園路の際をだいぶ盛り上げることでエッジが効き、そこが美観が整うポイントなのですね。

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いい枝ぶりのマツ発見。

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しばしマツ林を進む。

左が手入れされたマツ。右が手入れの入っていないマツ。一目瞭然ですね。

右のマツは園外との壁の役目を担っているのでしょうか。

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しばらく進むと梅林が見えてきました。もうかなり咲き始めていますね。

それもそのはず。香川県はとても暖かく、この日は日中12℃くらいのポカポカ陽気でした。

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見頃を迎えているウメがたくさん。

梅林はたくさんの人が写真を撮ったりと賑わっていました。

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こちらが香川県の梅の標本木。栗林公園の梅林内にあります。

なんと今年全国でもっとも早く開花したウメの標本木がこの木です。

なるほど。だから香川県はこんなに暖かいんですね。

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梅林を過ぎるとハス池が見えてきます。

シダレヤナギの枝が風にたなびき、枯れたハス池と相まっていい感じの寂び具合を醸し出していました。

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園内の大きな見どころの一つである鶴亀の松。枝ぶりが美しすぎる。

ゴツゴツとした石組みが亀を、その上のマツが飛翔するツルを表しています。

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ちなみにこの竹垣はななこ垣といいます。

竹垣の中でもかなり簡単につくれる部類ですが、栗林公園のものは少し背丈も大きめで立派に作ってあります。

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このマツも。

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このマツも!

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このマツもいい!

本当に栗林公園はマツの宝庫ですね。ずっと見ていたいです。

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マツの枝越しに見る池泉。たまりませんね。

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しばらく進むとマツに丸太と三脚で足場を作り、ハサミ透かしをしていました。

これだけの大きさと数のマツ、剪定するのはかなり大変そうですがとても誇らしい仕事だと思います。頑張ってください!

ちなみにこの生垣のように四角く仕立てられたマツは「箱松」といい、園内の随所に見られます。圧巻です。

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休憩所の藤棚、ではなくビナンカズラ棚。

ビナンカズラを使っているのは初めて見ました。

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赤い実がまだちらほら残っていました。

フジも綺麗で良いですけど、頭上にポンポン実がなるのも可愛らしいですね。

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こちらはすでに手入れが終わった箱松。見事に綺麗に透かされていました。

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幹側から覗けばまるでマツのトンネルのよう。

マツ越しに見上げる雲一つない青空は実に清々しかったです。

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しばらく進むと茶室「日暮亭」。

茅葺きの看板が侘びた風情を醸し出しています。

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なにやら人がいてガヤガヤしていると思ったら、竹垣を制作していました。

露地と園路の境界の四ツ目垣の制作です。

四ツ目垣は基本的な竹垣ですが、それ故に竹の切り方や扱い方がキチンと身についていないと綺麗に作れない難しい竹垣でもあります。

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こちらが「日暮亭」です。

屋根の上に溜まったマツの落ち葉を熊手でかき落としていました。

溜まっている量も尋常じゃありません。

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日暮亭の門。細やかな竹の格子模様が美しい扉。

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あられ崩しの延べ段。

細かな石を敷き詰めたものをあられこぼし。上の写真のように大きな石が混じるものをあられ崩しといいます。

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栗林公園の最西端。紫雲山の麓まで来ると赤色の石壁が見えてきます。

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この西湖にはスイレンが咲くようです。

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石壁には桶樋滝が流れます。この滝は人工の滝で、昔は人力で山の中腹まで水を運び、殿様を楽しませていたようです。

以上、前編はこれで終わります。

次回は続きを書いていく予定ですのでお楽しみに。

記事・・・飛田亮

 

インテリアグリーンに最適!独特の魅力を放つ塊根植物8選

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 突然ですが皆さん、塊根(かいこん)植物をご存知でしょうか?

塊根植物とは多肉植物の一種で、根や幹が肥大し主に大きな球形となって地上に隆起しているのが特徴です。

大きく肥大化した根や幹には水分を多く蓄える事ができます。

それもそのはず、塊根植物の自生地は乾燥した地域なので、これも生きるために進化した術なのです。

さて、そんな塊根植物たちが近年ブームとなっており、お洒落な鉢に植えて室内に飾るインテリアグリーンとして注目を浴びています。

そこで今回は中でもでっぷりとした塊根が魅力的な植物たちを紹介していきます。

 

トロコメリア・ポリモルファ

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  • 学名・・・Trochomeria polymorpha
  • 属名・・・ウリ科ヨトロコメリア属

アフリカ南東部に自生する塊根植物です。

塊根に刻まれた溝状のシワが最大の特徴で、かなり味のある雰囲気があります。

小さいながらも厳しい時の流れを感じれるような、存在感のある植物です。

 

アデニア・グロボーサ

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  • 学名・・・Adenia globosa
  • 属名・・・トケイソウ科アデニア属

アフリカ東部に自生している、大型の塊根植物です。

表皮が緑色をしており、塊根にはたくさんのイボがあるのが特徴です。

生息地では、塊根の直径が1m以上にも達することがあるそうです。

塊根の頂部から生える枝には鋭いトゲがたくさん生えています。

 

アデニア・キルキー

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  • 学名・・・Adenia kirkii
  • 属名・・・トケイソウ科アデニア属

ケニア、タンザニアに自生する小型の塊根植物です。

塊根の色がオレンジがかっており、葉の緑とのコントラストが美しいです。

葉は槍のような形をしているのが特徴です。

 

 

亀甲竜

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  • 学名・・・Dioscorea elephantipes
  • 属名・・・ヤマノイモ科ディオスコリア属

日本でも植物の展覧会などでわりとよく目にする人気の塊根植物です。

成長していくにつれ塊根にひびが入り、やがて陸ガメの甲羅のような姿に成長します。

厳つい塊根のわりに、葉がハート形で可愛らしいというギャップがおもしろいです。

 

アデニウム・ソコトラナム

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  • 学名・・・Adenium socotranum
  • 属名・・・キョウチクトウ科アデニウム属

イエメンのソコトラ島にのみ生息する塊根植物です。

珍妙な植物の楽園であるソコトラ島の中でも異彩を放っており、ぼてっとした幹から枝葉を伸ばし、鮮やかなピンク色の花を咲かせる姿はなんとも形容しがたい魅力があります。

 

ドルステニア・ラブラニー

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  • 学名・・・Dorstenia lavrani
  • 属名・・・クワ科ドルステニア属

アフリカのソマリランド原産の小型の塊根植物です。

黄緑色をした塊根が特徴的です。

葉は頂部から生え、葉縁がフリルのようにギザギザになっているのが特徴的です。

小さなヤシのようにも見えますね。

 

フォッケア・エデュリス

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  • 学名・・・Fockea edulis
  • 属名・・・ガガイモ科フォッケア属

南アフリカ原産の塊根植物です。

塊根がかなり大きくなる種で、そのユニークな姿から「火星人」という和名が付けられています。

灰白色の塊根の頂部から出るつる性の枝葉は枝垂れるように成長していきます。

 

ゲラルダンサス・マクロリザス

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  • 学名・・・Gerrardanthus macrorhizus
  • 属名・・・ウリ科ゲラルダンサス属

南アフリカ原産の塊根植物です。

饅頭のような形の塊根が特徴的で、まるで布袋のお腹のように見えるので「眠り布袋」という和名が付けられています。

 

 以上、塊根植物たちをいくつか紹介してきました。

ぜひ皆さんのお部屋にも飾ってみてはいかがでしょうか。

 

記事・・・飛田亮

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☆新商品入荷☆釣鐘状の色鮮やかな花が咲く「ハコネツリガネツツジ」など

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・ハコネツリガネツツジ

・ヒナマツリソウ

・アサギリノギク

の3点の草花たちです。

今回はハコネツリガネツツジとヒナマツリソウついて紹介していきます。

ハコネツリガネツツジについて

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  • 学名・・・Menziesia lasiophylla Nakai f. bicolor
  • 属名・・・ツツジ科ヨウラクツツジ属
  • 花期・・・5〜6月
  • 花色・・・紅紫色
  • タイプ・・.・落葉低木

 特徴

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出典:http://www.okadanouen.com/zukan/hakoneturiganetutuji.html

ツツジといえば、街路樹にも使われているサツキツツジやヒラドツツジを思い浮かべる方が多いかと思いますが、本種は全くそれらとは似ても似つかない形をしています。

開花期の春、5〜6月になるとピンクに近い紅紫色をした釣鐘状の花を枝先に咲かせます。

花は数輪が束状になって咲くのが特徴で、見惚れてしまうほどの鮮やかな色をしています。

名前の通り箱根の山に多く咲いていたことから名付けられましたが、乱獲によってその数は減少し、今では絶滅危惧種に登録されているほどの希少な植物でもあります。

落葉性なので、秋には葉が真っ赤に色づき、紅葉も楽しむことが出来ます。

花は美しく四季も感じれるので、盆栽として小さく仕立てて楽しむのもおすすめです。

 原産地

日本固有種の落葉低木です。

群馬県、静岡県、神奈川県の山地の林内や岩場に自生しています。

丹沢、箱根、富士山麓などが自生地として有名です。

 育て方

日光を好みますが、夏季の強い直射日光を浴びると葉焼けを起こしてしまう恐れがあるので、夏季は午前中だけ日が当たるような半日陰で育ててあげるといいです。

用土は他のツツジ類同様、鹿沼土などを混ぜてあげるといいでしょう。

花後には咲き終わった花がらを摘んであげると風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぐことが出来ます。

ヒナマツリソウについて

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  • 学名・・・Shibateranthis byunsanensis
  • 属名・・・キンポウゲ科セツブンソウ属
  • 花期・・・2〜3月
  • 花色・・・白
  • タイプ・・.・宿根多年草

 特徴

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今年の節分も終わり、来月にはひな祭りの行事があります。

そんな行事の名前が付けられた山野草、セツブンソウは割と有名だと思いますが、ヒナマツリソウなんて皆さんご存知でしたか?

セツブンソウよりも少し遅めに開花し、花弁の大きさが比較的大きめなのが特徴です。

蜜腺が黄緑色をしているのも新鮮で、可愛らしいですね。

夏季には休眠期に入るため、地上部が枯れます。

セツブンソウがお好きな方は、ぜひヒナマツリソウにも手を出してみてはいかがでしょうか。

 原産地

韓国原産のセツブンソウの仲間です。

韓国セツブンソウとも呼ばれています。

 育て方

セツブンソウと同様の育て方です。

夏季には地上部が枯れ休眠してしまうので、それまでに施肥をしてあげると翌年も元気に芽を出します。

肥料は花後すぐに油かすなどの有機肥料を与えましょう。

用土は水はけのいいものを好みます。

休眠後の水やりは、鉢内が完全に乾かない程度の控え目にやってください。

以上、本日入荷した山野草の中から2点を紹介いたしました。

記事・・・飛田亮

春が来るまでに知っておきたい!チューリップの種類8選

今回はチューリップの種類について紹介していきます。

麗らかな春の花壇を彩ってくれるチューリップですが、その種類はたくさんあり、これがチューリップ?と疑問を抱えてしまうものもしばしば。

ただ綺麗なチューリップを眺めるのもいいですが、ある程度種類を知っていた方がきっと楽しめると思います。

まだ春には早いですが、今流通しているだいたいの種類を紹介していきますね。

トライアンフ系

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チューリップの中でもかなりメジャーな種類です。

花色が豊富で、単色や花弁の縁に模様が入る覆輪など見た目は様々。

一重咲きの花が4月の下旬頃に咲きだし、草丈は40cm前後と割と高めです。

バリエーションが多すぎてあまり特徴という特徴が掴み辛いですが、大体よくわからないものはトライアンフ系だと思っていただければいいと思います。

流通している品種には「キコマチ」、「ストロングゴールド」、「レオフィッシャー」、「ガボダ」などがあります。

ダーウィンハイブリッド系

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一重遅咲き品種とフォステリアナという原種チューリップを交雑することで生まれた新しい種です。

特徴は何といっても大型で丈夫なところです。

草丈は60〜70cmとかなり高く、花の大きさもボリュームがあるのが特徴です。

茎や葉も大きいのでずっしりとした株姿を楽しめます。

花色は赤や黄などの暖色系が多いです。

流通している品種には「オックスフォード」、「カムバック」、「サーモン・インプレッション」などがあります。

ユリ咲き系

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花弁が細く、外側に反り返るように咲き、その姿がユリに似ている為名付けられました。

4月の下旬から5月の上旬まで咲きます。

全体的に細くしなやかで、繊細な雰囲気をもっているのが特徴です。

葉が波打つように生えているのも優雅さが際立ちます。

茎が細いため曲がってしまわないように支柱を立てて育ててあげると安心です。

流通している品種には「バレリーナ」、「ホーランドチック」、「ジャクリーン」などが挙げられます。

ボタン咲き系

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一重遅咲き種の突然変異で生まれたチューリップで、八重遅咲き種とも呼ばれています。

名前の通りボタンやバラと間違えてしまうほど豪華で派手な花を咲かすのが特徴です。

花期は4月上旬〜5月下旬で、草丈は30〜40cm。

遅咲き種の中では比較的背は低めです。

花弁は40枚ほどある大輪で、花色や形のバリエーションも多いです。

流通している品種には「アンジェリケ」、「アヴェロン」、「ブルーダイヤモンド」などが挙げられます。

ビリディフローラ系

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5月の上旬ごろに咲く遅咲きタイプで、草丈は40〜50cmほど。

花弁に緑色の太いスジが入る珍しい種類のチューリップです。

「グリーンチューリップ」とも呼ばれ、他にはない独特な雰囲気を楽しめます。

流通している品種には「スプリンググリーン」、「ナイトライダー」、「フルーンライト」などが挙げられます。

パーロット咲き系

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一重咲きの品種から突然変異で生まれた種です。

花は大輪で、花弁の縁に切れ込みが入り、フリルのように波打つのが特徴です。

パーロットとはオウムのことで、花弁がオウムのとさかのように見えることから名付けられました。

歴史はかなり古いそうですが、作出された当初は病気かと思われあまり流通しなかったようです。

品種には「フレミングパーロット」、「シルバーパーロット」、「ホワイトパーロット」などがあります。

フリンジ咲き系

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遅咲き品種の突然変異から生まれた種で、花弁の縁にとても細かな切れ込みが入るのが特徴のチューリップです。

品種によってフリンジの入り具合も様々で、フリルやレースみたいな可愛らしいものからトゲトゲした面白いものまで様々です。

花色のバリエーションも多く、近年人気のチューリップの一つです。

流通している品種には「カナスタ」、「バルバドス」、「ゴリラ」などが挙げられます。

レンブラント系

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花弁に紫や褐色のモザイク状の縞模様が入るのが特徴ですが、ちょっといわくつきのチューリップです。

17世紀のヨーロッパに多く作出されましたが、この縞模様はウイルスによるモザイク病であったことがわかっています。

他のチューリップにもウイルスが移ってしまうため日本での感染株の販売は禁止されており、今市場に出回っているものは品種改良された安全なものだそうです。

流通している品種はまだ少なく、「レムズフェイバリット」などが挙げられます。

以上、チューリップの種類を紹介してきました。

チューリップにはまだまだたくさんの種類がありますので、気になった方は調べてみてくださいね。

記事・・・飛田亮

小さな世界の大きな魅力。世界のおもしろい姿かたちの苔9選

今回も苔についての記事です。

前回は良く庭園などで目にする身近で人気な苔たちを紹介してきました。

ですので今回はちょっとマイナーな、姿かたちの面白い苔を紹介していきます。

まさか私たちの足元にこんな世界が広がっているなんて、いつ考えても驚きですね。

ぜひとも皆さんも虫眼鏡片手に、街中を散策してみてはいかがでしょうか。

タマゴケ

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  • 学名・・・Bartramia pomiformis
  • 属名・・・ハイゴケ科ハイゴケ属
  • 用途・・.・庭園材、テラリウム

スギゴケを小さくしたような形の繊細な苔で、庭園にも利用されます。

サクと呼ばれる淡い黄緑色の丸い胞子嚢を付けるのが特徴で、名前の由来にもなっています。

一斉に球状のサクを伸ばした姿はとても可愛らしいです。

エビゴケ

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  • 学名・・・Bryoxiphium norvegicum subsp. japonicum
  • 属名・・・エビゴケ科エビゴケ属
  • 用途・・.・テラリウム

山地の岩場などに自生するちょっとレアな苔です。

世界には一属二種が確認され、そのうちの一種が日本にも自生しています。

名前の通り、エビの甲殻のような形が特徴です。

フロウソウ

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  • 学名・・・Climacium dendroides
  • 属名・・・コウヤノマンネングサ科コウヤノマンネングサ属
  • 用途・・.・庭園材、テラリウム

漢字で不老草。

ヤシの木を小さくしたような形の、面白い苔の仲間です。

地下茎で増え、株立ち上の立ち上がった形をしています。

北海道にたくさん生育しているようです。

ヘチマゴケ

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  • 学名・・・Pohlia nutans
  • 属名・・・ハリガネゴケ科ヘチマゴケ属
  • 用途・・.・テラリウム

胞子を入れるサクの形がヘチマに似ているので、ヘチマゴケという名前が付けられました。

乾燥地または湿った土壌のどちらでも生育でき、沼地や砂上などさまざまなところに生育しています。

ムラサキミズゴケ

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  • 学名・・・Sphagnum magellanicum
  • 属名・・・ミズゴケ科ミズゴケ属
  • 用途・・・テラリウム

世界の温帯に生育する大型のミズゴケで名前の通り、赤紫色を帯びることが多いようです。

ただし個体差があるため色だけで見分けるのは難しいとのこと。

栄養分の多い場所では、元の赤紫色から濃い緑色に赤が加わったような色に変化します。

シモフリゴケ

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  • 学名・・・Racomitrium lanuginosum
  • 属名・・・ギボウシゴケ科シモフリゴケ属
  • 用途・・.・テラリウム

スナゴケの仲間で、葉の先端に透明尖という白色の部位があり、霜降り状に見えることからシモフリゴケという名前が付けられました。

2002年の調査では、シモフリゴケの姿が確認されましたがその後数度の調査でも見つからなかったため、絶滅種へと改訂されました。

ジンガサゴケ

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  • 学名・・・Reboulia hemisphaerica
  • 属名・・・ジンガサゴケ科ジンガサゴケ属
  • 用途・・.・テラリウム

雌器托(しきたく)と呼ばれる卵をつくる器官が特徴的な苔です。

雌器托の柄は3〜5cmあり、頭部は星形をしています。

この形が陣笠に似ていることからジンガサゴケという名前が付けられたようです。

クジャクゴケ

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  • 学名・・・Hypopterygium fauriei
  • 属名・・・クジャクゴケ科クジャクゴケ属
  • 用途・・・テラリウム

湿った岩上に見られ、葉の長さは2㎝程度です。

葉のかたちがまるでクジャクの羽のようにうちわ状に繁茂することから、この名前になりました。

とても美しく、観賞価値のある苔の一つです。

イボカタウロコゴケ

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  • 学名・・・Mylia verrucosa
  • 属名・・・ツボミゴケ科カタウロコゴケ属
  • 用途・・・テラリウム

まるでウロコのようなおもしろい形の苔です。

規則的に折り重なった葉が特徴的です。

先端にできる花被にはイボ状の突起物が表れます。

以上、面白い形をした苔たちを紹介してみました。

皆さんも注意深く観察して、お気に入りの苔を見つけてみてくださいね。

記事・・・飛田亮

☆新商品入荷☆春を告げるサトイモ科の山野草「ミズバショウ」など

本日も新着商品がいくつか入荷しております。

今回入荷したのは

・アカバナタイワンバイカカラマツ

・ミズバショウ

・トチバニンジン

の3点の草花たちです。

今回はミズバショウとトチバニンジンついて紹介していきます。

ミズバショウについて

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  • 学名・・・Lysichiton camtschatcense
  • 属名・・・サトイモ科ミズバショウ属
  • 花期・・・4〜5月
  • 花色・・・白色
  • タイプ・・.・宿根多年草

 特徴

私たちの身近に咲くわけではありませんが、印象的な花のかたちからか人気のあるミズバショウ。

春になると地面から白い花を咲かせます。

でもこれは花ではなく、仏炎苞と呼ばれる葉の一部だって皆さんご存知でしたか?

本当の花は中央の円柱状の部位で、小花がたくさん集まった花序となっています。

日本各地の高山や湿原に群生地が確認され、開花期には多くの観光客がミズバショウを求めやってくることもしばしば。

そんな不思議な魅力を持つミズバショウを、ご自宅で育て楽しんでみてはいかがでしょうか。

 原産地

シベリア東部、千島列島、北海道と本州の中部地方以北の日本海側に多く自生しています。

高山の湿地帯に好んで生育し、関東の尾瀬沼などもミズバショウの群生地として人気があります。

 育て方

乾燥を嫌い、湿った環境に好んで生育する植物です。

水を溜めた受け皿に鉢を置く腰水によって育てます。

乾燥と共に高温を嫌う植物でもあるので、特に夏季は受け皿の水が温まらないようにこまめに取り換える必要があります。

葉や茎にはシュウ酸カルシウムが含まれており、汁が皮膚につくとかぶれる可能性があるので気を付けましょう。

トチバニンジンについて

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  • 学名・・・Panax japonicus
  • 属名・・・ウコギ科トチバニンジン属
  • 花期・・・6〜7月
  • 花色・・・白
  • タイプ・・.・宿根多年草

 特徴

薬用植物としても知られる、日本原産の山野草です。

薬用ニンジンの仲間で、初夏になると緑がかった小花を半球状に咲かせます。

花後には真っ赤な実をつけ、花よりも実に観賞価値があります。

根は根茎が肥大し、節がみられるため「竹節ニンジン」という別名でも呼ばれます。

葉は手のひらの様な形で、トチノキの葉に似ている為この名前がつきました。

古くは根茎を生薬として利用していました。

 原産地

日本原産で、北海道、本州、四国、九州に自生しています。

山地の林内に好んで自生しています。

 育て方

耐寒性、耐暑性共に備える丈夫な植物です。

ただし夏季は直射日光を避け、日陰で管理してあげるといいです。

水やりは表土が乾いたらたっぷりとやります。

特に用土も選ばない育てやすい植物です。

以上、本日入荷した山野草の中から2点を紹介いたしました。

記事・・・飛田亮