庭師とめぐる庭めぐり~松花堂つばき展&京都一の桜の名所・原谷苑~

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3月の末日、丁度サクラが見頃の頃、京都へお花見に行ってまいりました。

訪れたのは以前も記事にした松花堂と、京都一サクラが美しいといわれる原谷苑。

今回はこの2つの庭めぐりをレポートしていきます。

松花堂つばき展

まず訪れたのは松花堂。

松花堂の詳しい説明は以前の記事で書いたので省きます。

この時松花堂ではつばき展が開催されており、それを目当てにきました。

つばき展開催中の園内は、様々な品種のツバキの花と竹細工で彩られます。

花の様に見える、竹を編んだつくっている竹細工。

簡素ながらも一工夫が施された竹細工たちは、全てシルバーさんの手づくりだそうです。

以前訪れたときは古くなっていた扇垣は、ピカピカの青竹に新調されていました。

全くシルバーさんの自由な発想力には脱帽です。

切る、組む、並べる、曲げる、編む。竹の特性を活かしたユニークな竹細工たち。

よく見ると粗がありますが、それがまた楽しんでつくっている感がでていて逆にいいです。

現代の庭師よりもよっぽど庭師っぽいことしているなあと少し羨ましくも思いました。

見事に咲いたシダレザクラの下にもおもしろい竹細工がありました。

建物内には、ツバキの品種が並べられていたり、ツバキを使った生け花やアート作品が展示されていました。

これらのアート作品はシルバーさんではなくその道のプロの方々が出展しています。

 

お茶を点てる茶筅のような形をした竹細工もありました。

以上、松花堂つばき展でした。

このつばき展、というかシルバーさんからはたくさんのことを学ばせてもらいました。

ここは私にとってなぜ自分が庭師になったのかを問いただしてくれる場であり、単純に花の美や竹の技を楽しむと同時に庭師としての焦燥感を覚えさせてくれました。

これに習って、私が毎週管理させて頂いている庭では水鉢にツバキを飾るようにしています。

松花堂つばき展から学んだ最も実践的なことは、「園内のものを無駄にせず最大限効果的に使うおもてなしの心」。これに尽きます。

シルバーさんと競う訳じゃないですが、見せられてばかりではやっぱり悔しいので今まで私がつくってきた竹細工たちをちらっと載せて終わりにします。

原谷苑

原谷苑は京都市内の北、金閣寺よりも更に山を北に越えたところにあります。

近年一般公開されたそうで、噂がどんどん広がり今では京都随一の桜が楽しめる場所として知られるようになりました。

園内には数百本の桜の木が植わり、桜以外にも様々な花木で埋め尽くされているのでまさに百花繚乱の桃源郷。

ツツジとシャクナゲの交配種、吉野ツツジ

アセビ

レンギョウ

ユキヤナギ

ヤマブキ

シャクナゲ

ミツマタ

モミジも植わっているので、見どころは桜だけでなく秋には紅葉も楽しめます。

ただ、庭の骨格となる石が一切見当たらず、庭園ではなくあくまで農園、さくら園なのでご注意を。

ただ単に満開のサクラの下でお花見を楽しむのには最高のスポットだと思います。

その代わり入苑料はお高く、アクセスが悪く、人も混雑しています。

それでもサクラを楽しみたいという方には、ぜひおすすめしたい場所です。

 

記事・・・飛田亮

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